2016年06月30日
奄美市議会、龍郷町議会、すでに推進???
さて、豪華客船誘致問題で揺れている龍郷町。意見交換会の続きです。
苦悶の訴えをする芦徳区長の発言に対し、今度は町長の答弁。奄振法が切れるから早くなんとか次の手をとか、雇用創出がどうだとから今回の話は賛成だとか、全く住民の意見はそっちのけで、とっとと議会では推進ですよ〜な発言で終わりでした。
本気ですか????? というのが多くの方の気持ちだったと思います。
なぜが。それは、当事者たる芦特集落内の賛否の結論を待たず、とっとと議会では8対2で、賛成多数で推進を決めてしまっていたからです。
なめてんですか?
私もあまり乱暴な言葉は書きたくありませんが、ろくに何も調べもせず、金が儲かるからさっさと賛成? じゃあ芦特の住民、区長が味わってきた今日までの不安と緊張、プレッシャーは何ですか? 仮に芦徳で反対の決議がなされたら、議会はそれを支持してくれるのですか? まだ答えも出ていない芦徳集落にすべての決定を丸投げしておいて、議会ではすでに賛成とは、住民の意思など踏みにじるということではないですか? 冗談じゃない!!!! 議会の議会たる価値もなく、町長の町長たる価値もない。芦徳の住民も区長も、無駄に苦しめられただけです。だったら最初から議会で審議すればいい話。人を馬鹿にするにもほどがある!!!!!。
と言う個人の気持ちも含め、会場はそんな空気が支配していました。
次に笠利町の漁業者からの発言がありました。
はじめから怒りに満ちていたその発言は多くの人が拍手をしました。
その内容はこうです。
「私は漁業者です。今回の計画は龍郷、笠利双方の共同漁業権内での計画です。しかし現段階で全く漁協に話がない。順番が最初から間違っている!。環境に影響がない工事と言ってますが、以前もそうやって県の工事をさせたことがある。ところが大丈夫と言っていて赤土が海に大量に流れ、漁業は大損害を受け、泣き寝入りした! 結局、因果関係が証明されないと言って逃げられた。今回の工事はそれよりも大規模。対策はしても気休めだ。必ず赤土は流れる。だから最初から反対です!!』
そして会場には大きな拍手が起こりました。みんな反対なのです。
次々に反対意見が言われ、最後に、面白いくらい不自然な賛成派の意見が一人言われたところで会は終わりでした。あと1時間は欲しかったです。桜的なその人以外、みんな嫌だと意思表示した会でした。しかし、新聞は「町長は賛成」とかしか載せません。どうなるんだ奄美。
続く
2016年06月29日
倉崎海岸 自然のままの美しさを愛でながらよぎる芦徳の暗雲
ここ数日、連続して龍郷湾や倉崎海岸をシーカヤックで漕いでいます。穏やかな海、山だけの景観、鳥の声や魚の息吹、海からしかいかれない秘密の場所のような美しい海岸。いつみても心魅せられ、ゲストも喜びます。そして今、この倉崎の半島をめぐるある問題が、頭から離れないのです。22万トン、5000人の中国人客と2000人のクルーを乗せた豪華客船をこの半島に入港させ、山を開発してレジャーランド化する計画がです。先立ってその計画場所から目と鼻の先にある芦徳集落で、ロイヤルカリビアンというアメリカのクルーズ会社による説明会があったそうです。
芦徳集落は人口300人ほどの小さな村。美しい自然や景観が人気で、若い移住者も多いところです。それだけに、今回の計画はただならぬものを感じたようで、早いうちから説明を受けた友人たちの間で騒ぎになっていました。龍郷町の全人口に近い中国人が、巨大な船に乗って小さな村のすぐそばにつき、レジャーランド化する山で遊びまくるというのは、どう考えてもあまりにも尋常ではない話です。しかもその計画実行の可否が、「芦得集落の住民投票」だけに委ねられていたのです。信じられませんね。
噂は千里を走ると言います。とんでもないということが方々に飛び火し、漁業関係者、マリンレジャーの業者、湾に面したとなり町の住民や内地の人々にまで話が伝わっていきました。方々から上がる声、それは「怒り」以外の何物でもありませんでした。近頃の中国の軍事的動向、世界各地での品の悪い振る舞いの噂も助け、多くの関係者が「やめさせろ!」「責任者は誰だ!」「町議は何をしてるんだ!」「芦徳だけで決める問題じゃないだろ!」と声を上げ始め、今回の意見交換会に至ったと、私は理解しています。
<我が子を見捨てたか町議会>
さて、28日夜、19時からはじまった意見交換会。席を埋める多くの人で賑わったりゅうゆう館。まずはロイヤルカリビアンの副社長、などお偉いさんから始まり、会社概要、環境への配慮、アセスメント、山地の開発のイメージなどが話されました。これだけ聞くと、しっかりとした会社で、熱心に環境に配慮し、就航する先々の地元にも貢献してるんだという内容で終わります。そして奄美の芦徳の自然がとても気に入ったいますということを強調しました。
次に、今回の最大の被害者ともいうべき、芦徳集落の区長からの意見として、これまでの経緯、現状が説明されました。ここで一つ驚くことがありました。なんと、議会、そして町長は、今回のこの問題で、一度も芦徳へ足も運ばず、解決の協力もしていなかったということです。芦徳区長の切実な最後の言葉、それはまさに「こんな大きな問題を、芦徳だけで決めていいものか!」ということを町議に対して訴えたものでした。町議への不満と落胆がありありと見てと取れ、まさにお気の毒でした。ここで会場は大きな拍手に包まれます。区長の言葉はまさに庶民の思いを代弁していたことの証明でしょう。
続く
2016年06月12日
節田舟漕ぎ大会
伝統の節田舟漕ぎ大会が本日行われる…はずでしたが、なんと強風と高波によって残念ながら中止となってしまいました。久しぶりの中止です。前日の準備段階から猛烈な風雨。叩き付けるような雨に打たれてテントの準備。川の泥水が海へ流れ、一面茶色のアマゾン川。追い込み漁も心配されましたがなんとか魚や貝は確保でき、宴を盛り上げてくれました。

朝、会場に集まり、荒れた海を心配そうに眺める面々。

勢い良く泳ぎまくる鯉のぼりたち。激しすぎです。

だれもがもう無理だろうと思う空気感が会場に漂い、デモンストレーションを行って確かめることに。激しい波が船を揺さぶります。見ている方も心配そう、といいますか、こりゃ無理だなという感じです。

デモンストレーションを行ったメンバーから、ブイの旋回もままならない激しい波と風という報告を受け、族長会議がスタート。

そしてついに区長から「中止」の宣言がなされ、どよめく会場。ま、でもやっぱりな、という様子ですかね。その後手際よく船やテントが片付けられて、あっというまに港は元通り。

そして、そんじゃあ飲むぞー!! と盛大に宴の開幕。
やっぱこれが楽しいです。
みなさん、準備と片づけ、お疲れ様でした。


朝、会場に集まり、荒れた海を心配そうに眺める面々。

勢い良く泳ぎまくる鯉のぼりたち。激しすぎです。

だれもがもう無理だろうと思う空気感が会場に漂い、デモンストレーションを行って確かめることに。激しい波が船を揺さぶります。見ている方も心配そう、といいますか、こりゃ無理だなという感じです。

デモンストレーションを行ったメンバーから、ブイの旋回もままならない激しい波と風という報告を受け、族長会議がスタート。

そしてついに区長から「中止」の宣言がなされ、どよめく会場。ま、でもやっぱりな、という様子ですかね。その後手際よく船やテントが片付けられて、あっというまに港は元通り。

そして、そんじゃあ飲むぞー!! と盛大に宴の開幕。
やっぱこれが楽しいです。
みなさん、準備と片づけ、お疲れ様でした。

2016年06月04日
早く明けるか今年の梅雨
今年の夏はラニャーニャに備えよう
ずっと続いていた「スーパーエルニーニョ」。それが転じて今度は逆の「ラニャーニャ」になるようです。冬の沖縄や奄美でありえないような寒さと降雪をもたらしたのは、過去のスーパーエルニーニョのときもあったようです。つまりいつもとは「異次元」の自然現象がおきているみたいです。そしてラニャーニャ。これも通常よりも南米沖の海水温が低いという現象ですが、そうなると太平洋の日本よりの方が高気圧気味になり、台風などが発生しにくくなる。すると猛暑日が増え、水不足、干魃、作物の不作による高騰などもありそうです。さらに熱中症患者が急増することが予想されますね。今年の夏は厳しい暑さに要注意というわけです。すでにここ奄美大島で、5月後半にして30度超えをしている現実があります。また、世界的にも異常でインドでは51度を越え、すでに400人近くが亡くなっているとか。スポ根教育で熱くても水をのませないとか、辛くても頑張らせるとかやっていると、部活動中に熱中症で意識不明の重体とか、子どもたちも心配です。「いつになく暑い夏」にいまから心しておきましょう。さらに梅雨明けが例年よりも早いとまでいわれています。これが咲くと梅雨が開けると奄美のおばあさんは言っている山のソテツの花。咲き誇っています。
しかしやはり青々とした海に飛び込めるしあわせがここにはあります。自然は猛威もふるいますが、基本的には恵だと思います。それを狂わせるのは狂った人間のほうでしょう。やはり美しい場所に22万トンもの人造物、5000人乗りフェリーをやみくもに入れてほしくはないですね。美しい景観や命の営みは、自然に壊れない限りそっとしておきたいものです。

最近よく龍郷のパイナップルバレーインさんからお客様のご紹介を頂きます。ありがとうございます。海の静まる時を見計らって龍郷湾に踊りだします。ちょっと曇っている方が快適だったりもします。

無人の浜につくなり晴れ渡る。休みながら見る眺めは最高の碧さ。

そしてまた別の日。
たとえばこんな木陰。自然のなせる涼しさです。

初めて奄美の海に浮かぶゲストはみな歓喜。
美しい海はそれだけでわくわくします。

今回またパイナップルバレーインさんからのご紹介のゲスト。宿のオーナーの青木さんもSUPで合流。優雅に漕ぎ、気持ちよさそうです。これでよく魚も釣るそうです。すごい。

静かな湾は貸し切りのプライベートな日でした。

泳ぎに泳ぎ、海の碧に染まりに染まる。
そしてちょっとコーヒ−ブレイク。

そして名残惜しくも帰る時が。SUPの青木さんは、カヤックよりもスピードが遅いので先に行きますと言って出発。ゲストの2人の腕の向こうに微かに見えます。

今回のゲストの一人は、ハワイの外洋を渡る6人乗りアウトリガーカヌーの、女子日本代表の一人でした。ダブルパドルよりシングルに持ち替えたほうがシーカヤックでも早い早い。漕ぐパワーは流石です。ハワイのモロカイ海峡といえば強者が集う世界屈指の海峡横断レース。どでかいうねりを越えていく度胸もかなりのものでしょう。たまにはこんなのんびりな海も良かったんじゃないでしょうか。
ちなみにモロカイ海峡を渡るカヌーとはこんな感じです。

ハワイ、モロカイ海峡横断中のTeam Japan女子のみなさん。
選びぬかれたウォーターウーマン達。すごい迫力が伝わってきます。

みただけでド迫力な海峡の波。ワクワクしてきます。
また出場するみたいですね、めいっぱい楽しんでください!!
2016年06月01日
龍郷湾でイルカと出会う
5月も終わりの曇の日、風は止むのでシーカヤックへ。龍郷湾の番屋前から出艇し、クジラ浜まで40分程のパドリング。ちょうどいい運動です。ちょっと冷たい水でも蒸し暑さから逃れる最高の目覚まし。全身海に浸かるのはやはり気持ちいいものです。

クジラ浜にて休憩。蒸し暑い。

冷たい〜!!と叫びながらもやはり全身浴は爽快。
そして帰り道、龍郷集落前で何かが水しぶきを上げている様子を確認。もしやと目を凝らすと、イルカのヒレを発見!! 5〜6頭はいるようです。距離およそ50m。小さくしか見えませんが、はっきりイルカとわかります。プシューっという呼吸音も鮮明に聞こえます。少しずつ、少しづつ音を小さくしてカヤックで接近。
どうも30mくらいが接近の限界のようです。あちらも同じ方向へ進んで距離が縮まりません。そこで2艇のカヤックそれぞれ離れて漕ぐことに。すると、片方から逃げてきたイルカが自分のところへ近づいてきました!。 距離10mほどか。じっとしている方が近づいてきます。10分ほど近くで泳いでいたイルカたち、やがて龍郷湾の沖の方へと行ってしまいました。去年も笠利湾で出会っていますので、この辺にいついているかもしれません。その後私達が上陸してもまだヒレが見えました。ちょっとびっくりなラッキーハプニングでした。

クジラ浜にて休憩。蒸し暑い。

冷たい〜!!と叫びながらもやはり全身浴は爽快。
そして帰り道、龍郷集落前で何かが水しぶきを上げている様子を確認。もしやと目を凝らすと、イルカのヒレを発見!! 5〜6頭はいるようです。距離およそ50m。小さくしか見えませんが、はっきりイルカとわかります。プシューっという呼吸音も鮮明に聞こえます。少しずつ、少しづつ音を小さくしてカヤックで接近。
どうも30mくらいが接近の限界のようです。あちらも同じ方向へ進んで距離が縮まりません。そこで2艇のカヤックそれぞれ離れて漕ぐことに。すると、片方から逃げてきたイルカが自分のところへ近づいてきました!。 距離10mほどか。じっとしている方が近づいてきます。10分ほど近くで泳いでいたイルカたち、やがて龍郷湾の沖の方へと行ってしまいました。去年も笠利湾で出会っていますので、この辺にいついているかもしれません。その後私達が上陸してもまだヒレが見えました。ちょっとびっくりなラッキーハプニングでした。
短いけど動画を撮ってみました。
https://www.youtube.com/watch?v=kTsSDiIrSUw&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=kTsSDiIrSUw&feature=youtu.be