2013年01月29日
龍の命よ永遠に
本日1月29日(火)。トヨタ自動車グループの豊田通商(株)は、奄美大島の龍郷湾で計画していたクロマグロ養殖場計画を凍結するとの発表をいたしました。
思えばこの計画を昨年11月に知った地元芦徳集落による、素早い反対決議がありました。そして全国から1月29日時点で7355名の方の反対署名のご協力を頂きました。誠にありがとうございます。凍結ですから、いつまた解凍になるかわかりません。油断はできませんが、確実にひとまずはこの地の海は守られることとなりました。まずは全国のみなさんと、共にこの海を守ったと、天に向かって叫びたいとおもいます!!!

海を守りたいひとたちは、いったい何を守りたいのでしょう。単に青い水でしょうか。違います。観光業者の既得権益でしょうか。違います。その場で生きる、生けとし生きるものすべての命の営みを守りたいのです。神が創造した豊かな命の営み、生き物たちの静かな暮らしとつながりを、大切にしたいのです。手付かずの風景を尊いと思うのは、同時にそれが生命の営みが豊かな証と、どこかでわかっているからではないでしょうか。少なくとも私はそう思います。

確かに今日の海は、100年前とは比較にならないほど汚れ、壊されているでしょう。しかしだからこそ、これから進むのはさらなる汚染や破壊ではなく、回復と浄化の道であって欲しい。いまの龍郷湾を母親に例えれば、それは自分が小さい時に手を引いてくれた、若くて元気な母親ではないかもしれません。年老いて弱った母親です。しかしまだ生きていて、やさしく微笑んでさえくれる。そんな母親を、どうせもうすぐ死ぬからさっさと殺してしまえ。今回の漁協と龍郷町議会はそう言ってるように思えました。そんなとき、世話になった母を守るため、何も言えなければ、何もできなければ、生まれた価値はありません。生きている価値もありません。私は、自分のシーカヤックショップなど潰されても構わないとおもいました。島にいられなくなってもいいと思いました。それでも、お世話になった母とも呼べる場所を守るために、声をあげずにはいられなかったのです。

そして結果、多くの方々の想いに助けられ、大切な場所を開発から守ることが出来ました。胸いっぱいに吸える潮風。青々とたたえる神秘的な水の輝き。鳥達が自由に飛来して羽をやすめる憩いの地。魚を始めとした水中の命の健やかな営み。全国のみなさんと共に守ったのは、こうした素晴らしい大自然の生命の営みそのものなのです。ほうとうにご協力ありがとうございました。これからも、奄美の海を想っていただけたら幸いです。
いつか、みなさんが守ったこの海の魅力を、
どうかその目で見届けに、奄美へいらしてください。
そして島の中から声をあげてくださった方々、
ともに奄美の海のサンシャインドリームを見つづけましょう!

思えばこの計画を昨年11月に知った地元芦徳集落による、素早い反対決議がありました。そして全国から1月29日時点で7355名の方の反対署名のご協力を頂きました。誠にありがとうございます。凍結ですから、いつまた解凍になるかわかりません。油断はできませんが、確実にひとまずはこの地の海は守られることとなりました。まずは全国のみなさんと、共にこの海を守ったと、天に向かって叫びたいとおもいます!!!

海を守りたいひとたちは、いったい何を守りたいのでしょう。単に青い水でしょうか。違います。観光業者の既得権益でしょうか。違います。その場で生きる、生けとし生きるものすべての命の営みを守りたいのです。神が創造した豊かな命の営み、生き物たちの静かな暮らしとつながりを、大切にしたいのです。手付かずの風景を尊いと思うのは、同時にそれが生命の営みが豊かな証と、どこかでわかっているからではないでしょうか。少なくとも私はそう思います。

確かに今日の海は、100年前とは比較にならないほど汚れ、壊されているでしょう。しかしだからこそ、これから進むのはさらなる汚染や破壊ではなく、回復と浄化の道であって欲しい。いまの龍郷湾を母親に例えれば、それは自分が小さい時に手を引いてくれた、若くて元気な母親ではないかもしれません。年老いて弱った母親です。しかしまだ生きていて、やさしく微笑んでさえくれる。そんな母親を、どうせもうすぐ死ぬからさっさと殺してしまえ。今回の漁協と龍郷町議会はそう言ってるように思えました。そんなとき、世話になった母を守るため、何も言えなければ、何もできなければ、生まれた価値はありません。生きている価値もありません。私は、自分のシーカヤックショップなど潰されても構わないとおもいました。島にいられなくなってもいいと思いました。それでも、お世話になった母とも呼べる場所を守るために、声をあげずにはいられなかったのです。

そして結果、多くの方々の想いに助けられ、大切な場所を開発から守ることが出来ました。胸いっぱいに吸える潮風。青々とたたえる神秘的な水の輝き。鳥達が自由に飛来して羽をやすめる憩いの地。魚を始めとした水中の命の健やかな営み。全国のみなさんと共に守ったのは、こうした素晴らしい大自然の生命の営みそのものなのです。ほうとうにご協力ありがとうございました。これからも、奄美の海を想っていただけたら幸いです。
いつか、みなさんが守ったこの海の魅力を、
どうかその目で見届けに、奄美へいらしてください。
そして島の中から声をあげてくださった方々、
ともに奄美の海のサンシャインドリームを見つづけましょう!

タグ :龍郷湾クロマグロ養殖場問題
2013年01月19日
北海道からの応援
奄美の海にカヤックで浮かんだ思い出がある北海道の方から、
あの海を守るため、
ぜひ署名したいと応援のメッセージがとどきました。
あの海を守るため、
ぜひ署名したいと応援のメッセージがとどきました。
ありがとうございます!
署名は下記アドレスの用紙を印刷、そして署名、
事務局へFAXで完了です。よろしくお願いします。
事務局へFAXで完了です。よろしくお願いします。

クロマグロ養殖場反対の署名用紙はこちら。
http://ashitoku.com/tuna/signature.form.pdf
海を汚さない陸場養殖なるものも技術が進んでいるようです。
http://ashitoku.com/tuna/rikujo/
1月17日、クロマグロ養殖場建設反対の署名が、県大島支庁に追加提出されました。その数、合計で6593名となりました。
その時の新聞記事です。
http://ashitoku.com/tuna/paper/2013.01.18.amami.2.jpg
2013年01月11日
クロマグロ養殖場説明会 反対意見への感想
さて、「クロマグロ養殖場説明会 感想」として、豊田通商(株)の説明や回答、賛成派の異様な熱弁に対しての感想を書きました。と、同時に今回は芦徳集落を中心に、反対意見を述べた方々への感想もあわせて書かせて頂きます。と申しますのは、掲示板等でご指摘されている方の通り、あれでは「説得力に欠ける」と、私も感じたからです。
その理由は次のとおりです。「反対の会」の方々におかれましては今後あのような場で聴衆を惹きつける言葉を発せられるよう、参考にしていただけたら幸いです。
理由1:怒りをぶつけても嘲笑の的
芦徳の方々が集落投票によって反対を決議し、会まで組織しているというのは新聞等で周知のことでした。しかし、説明会には初めて豊田通商(株)から説明を受ける方たちもいたと思います。また、賛否を決めかね、その参考になる発言、情報などを期待していた方もおられたのではないでしょうか。そのような場で、計画に対する怒りや苦情を表明しても、周りの人々は「お気持ちはわかりますが、で、あなたは結局何が聞きたいのですか?」と、嘲笑の的になってしまいます。 最終的に賛成、反対を決める場では無いのですから、言葉を整理し、確認したいことを質問するに留めるべきだったのでないかと思います。賛成派多数のような会場では、余計に聴衆をひきつける落ち着いた言葉が必要と感じました。それに豊田通商(株)さんは「皆様が反対ということでしたら我々はやりません」と公言されています。要は住民の総意がどうなるかという問題であって、あの場で豊田通商(株)を攻撃しても意味がありません。どうせなら「汚染が深刻となった場合、事業の途中でも撤退する覚悟はありますか」など聞いて欲しかったです。
理由2:あの場で漁協を追求しても仕方がない。
会も後半になり、漁協に対する質問もでてきました。「漁協は今回の件で、いったいいくらお金をもらうのですか?」というものです。あの会で、こうした質問はまったく意味をなさないと思います。なぜなら、どのようにでも答えられるからです。漁協の方は「まだそうした段階の話にさえなっておりません」と回答されていました。それが本当か、仮にすでに何らかの金銭的な話があったとしても、あの場で本当のことが回答されるはずもないのです。逆に「反対派が証拠もないのに勝手に疑って突っかかっている」と受け取られ、いたずらに周囲からの失望を招き、稚拙な印象を与えてしまいます。 質問するのなら「この事業による雇用は、龍郷町民に限られるのか」とか、「町外の、それも漁業組合員以外の一般人も対象になるのか」といったものにして欲しかったです。証拠もない疑惑の追及は、かえって反対派の首を締めるのでおやめください。
理由3:わかるんだけど場に適さない発言
やはり会の後半でのこと。何やら神高いお方から、霊的なお告げのようなお話がありました。「地球に感謝してますか~? 食べていけないのは全世界の問題です!!」との問いかけです。確かに、全世界的な食料問題、経済危機は、地球や生命への敬意の欠如というご意見は同感です。が、あの場でそう説いてもあまり意味をなさなかったのではと思います。なぜなら、そうしたお話を聞いても、この事業への疑問を持つ方々には何の解決にもならないからです。説明会は、漁協および豊田通商(株)の事業への質問と確認、もしくは要望をする場だったと思います。場に適さない発言ではどんなに立派な話でも「だからいまはそういう話じゃないでしょ?」と、また嘲笑されてしまいます。 その場に適した的を射た発言や質問、もしくは賛成派すら惹きつけるような鋭い語りかけが必要なのでは。それは科学的データや視察の結果の現場の話、養殖を受け入れて失敗した集落の実際の話、もしくは簡略にまとめられた事業の危険性への指摘だったりと、びしっと決めていただきたかったです。とくに「感情的にならない」ことが肝要だと思います。あの有名な空手少年の映画「ベストキッド」でも、師匠のご老人が弟子の若者をたしなめるときにこう言っていました。
がんばりましょう。
今回否応なく「傍聴」するしかない立場だっただけに、かえって賛成派、反対派の様子を冷静に見ることが出来ました。賛成派も反対派も、説明会の使い方を誤っていたように思います。熱い賛成演説で聴衆を扇動するのも仕組まれたような不自然さを与え、感情的に反対の怒りをぶつけても稚拙な印象を与える。あくまでも事業説明を理解し、それに対して諸々を確認する場ではないでしょうか。反対か賛成か、自分はどういう立場か、それはこの次のステップです。それを履き違えると、住民のやりとりに振り回される豊田通商(株)さんも気の毒な犠牲者とさえ思えてきました。
その理由は次のとおりです。「反対の会」の方々におかれましては今後あのような場で聴衆を惹きつける言葉を発せられるよう、参考にしていただけたら幸いです。
理由1:怒りをぶつけても嘲笑の的
芦徳の方々が集落投票によって反対を決議し、会まで組織しているというのは新聞等で周知のことでした。しかし、説明会には初めて豊田通商(株)から説明を受ける方たちもいたと思います。また、賛否を決めかね、その参考になる発言、情報などを期待していた方もおられたのではないでしょうか。そのような場で、計画に対する怒りや苦情を表明しても、周りの人々は「お気持ちはわかりますが、で、あなたは結局何が聞きたいのですか?」と、嘲笑の的になってしまいます。 最終的に賛成、反対を決める場では無いのですから、言葉を整理し、確認したいことを質問するに留めるべきだったのでないかと思います。賛成派多数のような会場では、余計に聴衆をひきつける落ち着いた言葉が必要と感じました。それに豊田通商(株)さんは「皆様が反対ということでしたら我々はやりません」と公言されています。要は住民の総意がどうなるかという問題であって、あの場で豊田通商(株)を攻撃しても意味がありません。どうせなら「汚染が深刻となった場合、事業の途中でも撤退する覚悟はありますか」など聞いて欲しかったです。
理由2:あの場で漁協を追求しても仕方がない。
会も後半になり、漁協に対する質問もでてきました。「漁協は今回の件で、いったいいくらお金をもらうのですか?」というものです。あの会で、こうした質問はまったく意味をなさないと思います。なぜなら、どのようにでも答えられるからです。漁協の方は「まだそうした段階の話にさえなっておりません」と回答されていました。それが本当か、仮にすでに何らかの金銭的な話があったとしても、あの場で本当のことが回答されるはずもないのです。逆に「反対派が証拠もないのに勝手に疑って突っかかっている」と受け取られ、いたずらに周囲からの失望を招き、稚拙な印象を与えてしまいます。 質問するのなら「この事業による雇用は、龍郷町民に限られるのか」とか、「町外の、それも漁業組合員以外の一般人も対象になるのか」といったものにして欲しかったです。証拠もない疑惑の追及は、かえって反対派の首を締めるのでおやめください。
理由3:わかるんだけど場に適さない発言
やはり会の後半でのこと。何やら神高いお方から、霊的なお告げのようなお話がありました。「地球に感謝してますか~? 食べていけないのは全世界の問題です!!」との問いかけです。確かに、全世界的な食料問題、経済危機は、地球や生命への敬意の欠如というご意見は同感です。が、あの場でそう説いてもあまり意味をなさなかったのではと思います。なぜなら、そうしたお話を聞いても、この事業への疑問を持つ方々には何の解決にもならないからです。説明会は、漁協および豊田通商(株)の事業への質問と確認、もしくは要望をする場だったと思います。場に適さない発言ではどんなに立派な話でも「だからいまはそういう話じゃないでしょ?」と、また嘲笑されてしまいます。 その場に適した的を射た発言や質問、もしくは賛成派すら惹きつけるような鋭い語りかけが必要なのでは。それは科学的データや視察の結果の現場の話、養殖を受け入れて失敗した集落の実際の話、もしくは簡略にまとめられた事業の危険性への指摘だったりと、びしっと決めていただきたかったです。とくに「感情的にならない」ことが肝要だと思います。あの有名な空手少年の映画「ベストキッド」でも、師匠のご老人が弟子の若者をたしなめるときにこう言っていました。
「感情で闘えば、正しくとも負ける」
がんばりましょう。
今回否応なく「傍聴」するしかない立場だっただけに、かえって賛成派、反対派の様子を冷静に見ることが出来ました。賛成派も反対派も、説明会の使い方を誤っていたように思います。熱い賛成演説で聴衆を扇動するのも仕組まれたような不自然さを与え、感情的に反対の怒りをぶつけても稚拙な印象を与える。あくまでも事業説明を理解し、それに対して諸々を確認する場ではないでしょうか。反対か賛成か、自分はどういう立場か、それはこの次のステップです。それを履き違えると、住民のやりとりに振り回される豊田通商(株)さんも気の毒な犠牲者とさえ思えてきました。
タグ :クロマグロ養殖場説明会龍郷湾
2013年01月11日
母なる海とともに生きたい
豊田通商(株)、漁協による説明会の記事が、過去にないほど凄まじい閲覧回数でした。人々の関心が集まっていることを表しています。以前書いた記事「死なせてなるか龍郷湾」も、「いいね」が500人を越えました。前代未聞の「いいね」数です。みなさま応援ありがとうございます。
何故、今回のクロマグロ養殖場建設に反対するか。先日の説明会の異様な雰囲気はもちろん、体験してきた龍郷湾の美しさがそう思わせるのです。
そんな体験を再びみなさんにご紹介する時がやってきたようです。
2012年、7月。朝5時前から龍郷湾へシーカヤックを漕ぎに行った時の出来事です。夏の暑い日差しを避け、涼しい早朝の至福のひとときでした。龍郷湾の昼間とは違う顔。いつもと違った特別な感動を与えてくれた貴重な体験です。御覧ください。

番屋からカヤックを降ろそうと、朝5時前に到着。驚いたことにすでに親子で泳いでいるご家族。朝焼けに浮かぶシルエットがとても美しく、海ともどもみとれてしまいました。
この奥にみえる場所が豊田通商(株)と奄美漁協、龍郷町議会が手を組んでクロマグロ養殖施設を設置しようとしている「西原」です。こんなふうに気持ちよく泳げる場所ではなくなってしまうでしょう。

そしてシーカヤックツアー開始。
乗り込む準備をしていると朝日が当たり始めました。
なんと気持ちのいい光だったことでしょうか。

さあ、海へ!自由の風をいっぱいに感じ、
対岸へ横断です。静かなので安心。
それでいてちょっとした冒険気分たっぷりの時間です。
この前方に、横200m、縦700mにおよぶ人口の養殖施設ができれば、こうした悦びを人に与えることもできなくなります。訪れる人も不快な気持ちになるだけです。以前、瀬戸内町の、マグロ養殖を盛んにしている湾をカヤックで漕ぎました。外は碧い海ですが、湾内にはいったとたん、「動物園の香り」になりました。海も「金魚の池」かと思うほど緑色に濁っていました。それに対して近くの、養殖をしていない湾も漕ぎました。淀んではいますが、空気はさわやかな潮の香り。水は神秘的な濃紺です。いまの龍郷湾のようです。これほど違うのかという体験でした。

自然満喫しているゲストの悦びを移すかのように、
空には美しい虹がかかっていました。

訪れたのは半島の突端、コウトリ浜。
広々とした手付かずの海岸です。
浸からずにはいられない、そんな海です。
山の空気、海の空気。とてもおいしく感じます。

静かな時は癒しの時。聴こえるのは足元の波音だけ。

メガネが要らないくらいの透明度。
カヤックはほんとに空飛ぶ舟のようです。

番屋へむかって西原の海を横断。波一つなく、まるで鏡のようでした。
最高の開放感、安心感に満たされていきます。

静寂と光に包まれた早朝龍郷湾シーカヤック。
手付かずの龍郷湾で、癒しと悦びで満たされて帰っていくゲストのお二人でした。
クロマグロ養殖場反対の署名は、1月11日現在4200名程度集まっています。内外から多くの方々にご賛同いただき、誠にありがとうございます。来る、1月15日まで受け付けています。目標5000人。みんさんの声が、この美しい海を守る力になります。もう少しだけお力をお貸しください。よろしくお願いします。 以下のページから署名用紙をダウンロードし、FAXでも郵便でも、事務局まで送ってください。私が1万人に分裂できたらもっともっと署名したいくらいです。いつかみなさんも、
と空に向かって叫ぶ日を迎えようじゃありませんか!!
クロマグロ養殖場反対 署名用紙
芦徳集落ホームページ「養殖場問題」
何故、今回のクロマグロ養殖場建設に反対するか。先日の説明会の異様な雰囲気はもちろん、体験してきた龍郷湾の美しさがそう思わせるのです。
そんな体験を再びみなさんにご紹介する時がやってきたようです。
2012年、7月。朝5時前から龍郷湾へシーカヤックを漕ぎに行った時の出来事です。夏の暑い日差しを避け、涼しい早朝の至福のひとときでした。龍郷湾の昼間とは違う顔。いつもと違った特別な感動を与えてくれた貴重な体験です。御覧ください。

番屋からカヤックを降ろそうと、朝5時前に到着。驚いたことにすでに親子で泳いでいるご家族。朝焼けに浮かぶシルエットがとても美しく、海ともどもみとれてしまいました。
この奥にみえる場所が豊田通商(株)と奄美漁協、龍郷町議会が手を組んでクロマグロ養殖施設を設置しようとしている「西原」です。こんなふうに気持ちよく泳げる場所ではなくなってしまうでしょう。

そしてシーカヤックツアー開始。
乗り込む準備をしていると朝日が当たり始めました。
なんと気持ちのいい光だったことでしょうか。

さあ、海へ!自由の風をいっぱいに感じ、
対岸へ横断です。静かなので安心。
それでいてちょっとした冒険気分たっぷりの時間です。
この前方に、横200m、縦700mにおよぶ人口の養殖施設ができれば、こうした悦びを人に与えることもできなくなります。訪れる人も不快な気持ちになるだけです。以前、瀬戸内町の、マグロ養殖を盛んにしている湾をカヤックで漕ぎました。外は碧い海ですが、湾内にはいったとたん、「動物園の香り」になりました。海も「金魚の池」かと思うほど緑色に濁っていました。それに対して近くの、養殖をしていない湾も漕ぎました。淀んではいますが、空気はさわやかな潮の香り。水は神秘的な濃紺です。いまの龍郷湾のようです。これほど違うのかという体験でした。

自然満喫しているゲストの悦びを移すかのように、
空には美しい虹がかかっていました。

訪れたのは半島の突端、コウトリ浜。
広々とした手付かずの海岸です。
浸からずにはいられない、そんな海です。
山の空気、海の空気。とてもおいしく感じます。

静かな時は癒しの時。聴こえるのは足元の波音だけ。

メガネが要らないくらいの透明度。
カヤックはほんとに空飛ぶ舟のようです。

番屋へむかって西原の海を横断。波一つなく、まるで鏡のようでした。
最高の開放感、安心感に満たされていきます。

静寂と光に包まれた早朝龍郷湾シーカヤック。
手付かずの龍郷湾で、癒しと悦びで満たされて帰っていくゲストのお二人でした。
クロマグロ養殖場反対の署名は、1月11日現在4200名程度集まっています。内外から多くの方々にご賛同いただき、誠にありがとうございます。来る、1月15日まで受け付けています。目標5000人。みんさんの声が、この美しい海を守る力になります。もう少しだけお力をお貸しください。よろしくお願いします。 以下のページから署名用紙をダウンロードし、FAXでも郵便でも、事務局まで送ってください。私が1万人に分裂できたらもっともっと署名したいくらいです。いつかみなさんも、
「この美しい島の海をいっしょに守ったんだ!」
と空に向かって叫ぶ日を迎えようじゃありませんか!!
クロマグロ養殖場反対 署名用紙
芦徳集落ホームページ「養殖場問題」
2013年01月08日
クロマグロ養殖場説明会 感想
1月8日(火)、19:00より、龍郷町中央公民館にて開かれました、龍郷湾クロマグロ中間育成養殖場計画の住民説明会に参加してきました。これは、事業を計画をしている豊田通商(株)と、奄美漁協の主催ということです。

会場にはざっと250人くらいはいたようです。漁協関係者、観光業者、どちらでもない住民の方など。マスコミもたくさん来ていましたので新聞、テレビ、ラジオなどでも報道されるでしょう。お楽しみに。
初めにこの計画は、平成24年3月に、豊田通商(株)から漁協へと打診があったそうです。そして豊田通商が計画海域を調査したところ、養殖設備を設置するのに問題ないと判断したとのこと。そして企業らしく、いろいろなデータを見せてのプレゼンテーションが行われました。ざっと記憶にのこっている範囲ですがご紹介します。
まず養殖設備ですが、30mの生簀を最終的には24基設置予定。学校のプール以上にでかい直径です。それが24基。まずは4基より設置し、「慎重に海の状況をみながら」徐々に増やしていくということです。続いて地域経済への貢献です。まず会社を龍郷町に作るため、税収が龍郷町に入る。そして5段階のステップを経て最終的には正社員30人、パートもふくめれば50人程度の雇用の創出ということです。町や漁業関係者の方々からは、飛びつきたいお話なのもうなずけます。
一番心配していた環境対策について、私の記憶ではこうした説明でした。
1:タイやブリなどの養殖と比べると生簀のなかの個体は少ない。
2:成魚のマグロに比べ、エサは約1/10で済む(中間育成なので、個体が25cmほど)。
3:生簀の網の目が細かいのであまりエサの食べ残しは外へおちない。
4:藻類や二枚貝の養殖を同時に行い、水質浄化を計る。
5:毎日ダイバーが網の底を掃除する。
6:エサは配合飼料、そのた生魚(配合飼料は環境負荷が少ないとのこと)。
さらに五島列島ですでに行われている同じ中間育成の海中動画を流し、実際に潜ったかたのアナウンス。砂は汚れていない。潮の流れないがなどのコメントでした。
ここで質疑応答がはじまりです。が、しかし、
「龍郷町に籍のない方の質疑は受け付けません」と、漁協の方からアナウンス。ええ??であります。よって私は発言も質問も出来ませんでした。これでいいんですかね??
先陣をきって挙手をするのはやはり「クロマグロ養殖場反対」を決議している芦徳の方々。景観の著しい変化、水質への心配、観光業への影響、それに先んじて集落住民への説明が遅かったことなどなどが意見、陳情として聞かれました。一方、漁業従事者も多数発言。それは豊田さんへ質問ではなく、こんな素晴らしい事業をぜひやってくださいという声ばかりでした。漁業者の方々は海への影響とか気にならないのでしょうか、と感じてしまう熱弁でした。
この説明会だけで賛否をとって計画をどうするか決まるわけではありませんが、私の意見、感想を簡単にまとめさせていただきましょう。なんせ会場で発言させてもらえなかったのですから。
疑問1:「設備設置に問題はない」と判断した根拠があまりにも不明確。
設備設置を問題ないと述べた時「調査をした結果」とだけ述べ、どの海域の何を、どのくらいの期間調べたか。その具体的数値情報がまったく示されていませんでした。これでは潮流の停滞による汚染の心配を、住民から払拭することはできません。
疑問2:龍郷町民以外の意見は遮断。
海へ少なからず巨大な人口設備を投入するのです。「慎重にすすめる」のならば、より広い見識を得る必要があるのではないでしょうか。それが龍郷町という限られた枠でしめてしまうのは何故か。それに賛成、歓迎の人々はじめから多かったような今回の会で、適切な意見や指摘が企業に対し、充分に出されたとはいえません。
疑問3:潮流の調査情報の開示が極めて不十分
龍郷湾の中でも再奥にちかい瀬留の方のご質問です。
というものです。それは潮流のことを主に指していました。再奥の最も淀むことが予想される瀬留の方です。懸念されるのも無理のないことでしょう。そして豊田通商(株)の回答が次のようなものです。
私は、はあ?と思いました。これは龍郷湾全体に関わる問題、いや、笠利湾にも及ぶ問題のはずです。設備を設置する場所だけ調べればいいはずがありません。調査した地点もはっきり言いません。
この2つがはっきりとして初めてどっちがどうと言えるはずです。龍郷湾の再奥に至るまで潮を調べ、その結果大丈夫となって初めて、汚染は極めて少ないといえるものでしょう。逆に言えば、ここまでやらなければ極めていい加減な調査で計画を実行しようとしている、とみなされても仕方がないと思います。発言こそ出来ませんでしたが、環境への影響について過小評価しているという印象は強くなりました。
疑問4:真摯な謝罪が一度もなかった。
今回この問題がこれほど熱く膠着している原因はなんでしょうか。新聞などでいきなり知らされた住民の怒りです。企業、漁協、行政だけが知っていて、もうやりますよ、みたいな報道が住民が知る前に流されたのです。反対の声や、説明会開催の要望がなかったらそのままやってしまったのか、と思われてもしかたありません。「後手後手にしたつもりはございません」と連呼するだけです。つもりはなくても、結果、住民を侮辱した結果となったのです。それに大しての謝罪のコメントや姿勢が極端に欠落していたと感じました。残念です。
疑問5:隠している情報の可能性
ダイビングをしていたというある方から、計画絶賛の声があがりました。その方の口から「生簀の網は半年であげて掃除するから臭いは大丈夫」など、豊田通商(株)の説明にない情報が流れたのです。一部の人達にしか知らせていない情報まだあるのでは、という疑惑と不安を抱かされる瞬間でした。
そして9時をすぎ、タイムアウト。最後にまとめます。
1:今後、再度住民説明会を行う予定である。
2:今回の説明会で新たに生じた疑問などを受け付ける窓口を、
豊田通商(株)が設ける。
3:現在の時点では、計画は県としても保留されている。
ということです。今回、漁協や企業側、雇用や税収を得られる立場も理解してみようという姿勢で臨みました。それにも関わらず、説明や質疑応答の回答、さらに異様なまでの賛成派の熱弁に、不安と疑惑がふくらむ結果となりました。
今後の同行に一層注目したいと思います。おやすみなさい。

会場にはざっと250人くらいはいたようです。漁協関係者、観光業者、どちらでもない住民の方など。マスコミもたくさん来ていましたので新聞、テレビ、ラジオなどでも報道されるでしょう。お楽しみに。
初めにこの計画は、平成24年3月に、豊田通商(株)から漁協へと打診があったそうです。そして豊田通商が計画海域を調査したところ、養殖設備を設置するのに問題ないと判断したとのこと。そして企業らしく、いろいろなデータを見せてのプレゼンテーションが行われました。ざっと記憶にのこっている範囲ですがご紹介します。
まず養殖設備ですが、30mの生簀を最終的には24基設置予定。学校のプール以上にでかい直径です。それが24基。まずは4基より設置し、「慎重に海の状況をみながら」徐々に増やしていくということです。続いて地域経済への貢献です。まず会社を龍郷町に作るため、税収が龍郷町に入る。そして5段階のステップを経て最終的には正社員30人、パートもふくめれば50人程度の雇用の創出ということです。町や漁業関係者の方々からは、飛びつきたいお話なのもうなずけます。
一番心配していた環境対策について、私の記憶ではこうした説明でした。
1:タイやブリなどの養殖と比べると生簀のなかの個体は少ない。
2:成魚のマグロに比べ、エサは約1/10で済む(中間育成なので、個体が25cmほど)。
3:生簀の網の目が細かいのであまりエサの食べ残しは外へおちない。
4:藻類や二枚貝の養殖を同時に行い、水質浄化を計る。
5:毎日ダイバーが網の底を掃除する。
6:エサは配合飼料、そのた生魚(配合飼料は環境負荷が少ないとのこと)。
さらに五島列島ですでに行われている同じ中間育成の海中動画を流し、実際に潜ったかたのアナウンス。砂は汚れていない。潮の流れないがなどのコメントでした。
ここで質疑応答がはじまりです。が、しかし、
「龍郷町に籍のない方の質疑は受け付けません」と、漁協の方からアナウンス。ええ??であります。よって私は発言も質問も出来ませんでした。これでいいんですかね??
これは龍郷町だけの問題なのでしょうか。
奄美全体の問題だとおもうのですが…。
奄美全体の問題だとおもうのですが…。
先陣をきって挙手をするのはやはり「クロマグロ養殖場反対」を決議している芦徳の方々。景観の著しい変化、水質への心配、観光業への影響、それに先んじて集落住民への説明が遅かったことなどなどが意見、陳情として聞かれました。一方、漁業従事者も多数発言。それは豊田さんへ質問ではなく、こんな素晴らしい事業をぜひやってくださいという声ばかりでした。漁業者の方々は海への影響とか気にならないのでしょうか、と感じてしまう熱弁でした。
この説明会だけで賛否をとって計画をどうするか決まるわけではありませんが、私の意見、感想を簡単にまとめさせていただきましょう。なんせ会場で発言させてもらえなかったのですから。
疑問1:「設備設置に問題はない」と判断した根拠があまりにも不明確。
設備設置を問題ないと述べた時「調査をした結果」とだけ述べ、どの海域の何を、どのくらいの期間調べたか。その具体的数値情報がまったく示されていませんでした。これでは潮流の停滞による汚染の心配を、住民から払拭することはできません。
疑問2:龍郷町民以外の意見は遮断。
海へ少なからず巨大な人口設備を投入するのです。「慎重にすすめる」のならば、より広い見識を得る必要があるのではないでしょうか。それが龍郷町という限られた枠でしめてしまうのは何故か。それに賛成、歓迎の人々はじめから多かったような今回の会で、適切な意見や指摘が企業に対し、充分に出されたとはいえません。
疑問3:潮流の調査情報の開示が極めて不十分
龍郷湾の中でも再奥にちかい瀬留の方のご質問です。
「一般住民が、賛否を判断できる環境調査の数値情報が得られていない。
判断材料として数字を開示してくれないか」
判断材料として数字を開示してくれないか」
というものです。それは潮流のことを主に指していました。再奥の最も淀むことが予想される瀬留の方です。懸念されるのも無理のないことでしょう。そして豊田通商(株)の回答が次のようなものです。
私達(豊田通商)が調査した結果、五島では0.2ノット。
龍郷湾では0.6ノット。龍郷湾のほうが潮流は早いです。
龍郷湾では0.6ノット。龍郷湾のほうが潮流は早いです。
私は、はあ?と思いました。これは龍郷湾全体に関わる問題、いや、笠利湾にも及ぶ問題のはずです。設備を設置する場所だけ調べればいいはずがありません。調査した地点もはっきり言いません。
五島列島のどのような場所の潮流を、
どんな潮回り(月の満ち欠け)の日に、またはどのくらいの期間計測したか。
龍郷湾のどの辺りを、どんな潮回り(月の満ち欠け)の日に、
どのくらいの期間計測したか。
どんな潮回り(月の満ち欠け)の日に、またはどのくらいの期間計測したか。
龍郷湾のどの辺りを、どんな潮回り(月の満ち欠け)の日に、
どのくらいの期間計測したか。
この2つがはっきりとして初めてどっちがどうと言えるはずです。龍郷湾の再奥に至るまで潮を調べ、その結果大丈夫となって初めて、汚染は極めて少ないといえるものでしょう。逆に言えば、ここまでやらなければ極めていい加減な調査で計画を実行しようとしている、とみなされても仕方がないと思います。発言こそ出来ませんでしたが、環境への影響について過小評価しているという印象は強くなりました。
疑問4:真摯な謝罪が一度もなかった。
今回この問題がこれほど熱く膠着している原因はなんでしょうか。新聞などでいきなり知らされた住民の怒りです。企業、漁協、行政だけが知っていて、もうやりますよ、みたいな報道が住民が知る前に流されたのです。反対の声や、説明会開催の要望がなかったらそのままやってしまったのか、と思われてもしかたありません。「後手後手にしたつもりはございません」と連呼するだけです。つもりはなくても、結果、住民を侮辱した結果となったのです。それに大しての謝罪のコメントや姿勢が極端に欠落していたと感じました。残念です。
疑問5:隠している情報の可能性
ダイビングをしていたというある方から、計画絶賛の声があがりました。その方の口から「生簀の網は半年であげて掃除するから臭いは大丈夫」など、豊田通商(株)の説明にない情報が流れたのです。一部の人達にしか知らせていない情報まだあるのでは、という疑惑と不安を抱かされる瞬間でした。
そして9時をすぎ、タイムアウト。最後にまとめます。
1:今後、再度住民説明会を行う予定である。
2:今回の説明会で新たに生じた疑問などを受け付ける窓口を、
豊田通商(株)が設ける。
3:現在の時点では、計画は県としても保留されている。
ということです。今回、漁協や企業側、雇用や税収を得られる立場も理解してみようという姿勢で臨みました。それにも関わらず、説明や質疑応答の回答、さらに異様なまでの賛成派の熱弁に、不安と疑惑がふくらむ結果となりました。
今後の同行に一層注目したいと思います。おやすみなさい。
2012年12月21日
死なせてなるか龍郷湾
奄美十景のひとつとして知られる島北部の龍郷湾。まるで龍神の住処のような、深淵とした青色をたたえる静かな海です。手付かずの美しい海岸が辺りには無数にあり、訪れる人を魅了してやみません。釣り、ダイビング、シーカヤックの場所としても格好の環境で、観光価値も極めて高い湾です。何よりも手付かずの山並みや海の景観は、それだけで心を健やかにしてくれる「力」に満ちています。絵に書いた自然にはない「命の力」があふれているのです。
そんな龍郷湾が、このままでは取り返しの付かない破壊と汚染にさらされることになります。すでに知っている方もおられると思いますが、トヨタ自動車グループのトヨタ通商(株)という大企業が、大規模にマグロ養殖場を建設しようとしているのです。そこには保証金問題、利権問題もあるかと思います。しかし、いまだに住民に対する明確な説明会さえ開かれていません。詳しく知らされていないためにはっきりと賛否の判断ができない状況で、水面下でどんどん計画が進んでいるような状況です。 地元芦徳集落では圧倒的多数で反対を決議し、署名活動、啓蒙活動も盛んに行なっています。
芦徳集落ホームページより、養殖場問題が詳しく掲載されています。また、ホームページから建設反対の署名用紙をダウンロードできます。ぜひご協力をお願いします。個人でも団体でも、どんどん署名して奄美大島龍郷湾クロマグロ養殖反対の会まで送ってください。「反対があれば建設はしない」と豊田通商(株)は話しているそうです。希望は残されています。なお、このブログにも圧力がかかることが考えられます。でも関係ありません。マスコミも郷土の自然が脅威にさらされているのに立ち上がらなけれれば、一般人が声をあげるしかありません。私が以前いた会社のオーナーはこう言っています。
「死んだ地球からはビジネスは生まれない」と。そう、美しい郷土自然に壊滅的打撃を与えてその先にビジネスなど、まして生活など無いのです。
私は島に来て6年目。毎年何度となくシーカヤックで龍郷湾を漕ぎ、無人の浜に上陸しては泳ぎ、くつろぎ、感動を覚えてきました。そんな場所ではツアーのゲストももちろん最高に感動し、リラックスし、満喫して帰っていく。神秘的な濃紺の青から薄水色に変化する澄んだ海、泳ぎまわるたくさんの魚やカメ、広く美しい海岸、胸いっぱい吸える美味しい空気、原始的な森の気配…。どれも命そのものに力を与えてくれるようで最高に素晴らしいものです。ここに、少しですが龍郷湾をシーカヤックでめぐった写真を紹介します。どうかこんな場所がヘドロと濁り、眼や鼻を覆いたくなる悪臭の汚染にさらされることのないよう、皆様に立ち上がって頂ければ幸いです。

龍郷湾、番屋の対岸にて。静かな、美しい海がのこされています。

静かな湾内はシーカヤックも安心して楽しめます。

自然の海岸は最高のくつろぎを与えてくれます。

龍の住処、龍郷湾。敬いも感謝も持たずに
経済利益至上主義に走って汚染し、
龍神の怒りが爆発…なんてことも無いとはいいきれません。
私たちは東日本大震災で、大自然の凄まじさを見たのですから。


全身で飛び込み、浸かり、最高のリフレッシュ!

胸いっぱいに吸える美味しい空気。
足元の澄んだ海は魂まできれいにしてくれるかのようです。

神秘的な青が広がる海岸にて。
カヤックは飛行船のように浮かんでいます。

水中のサンゴや多様な生態系はそれ自体が尊い命の連鎖。

とろけるような美しい世界。

夏休みの原風景、龍郷湾。

どうか生き続けて欲しい、この宝石を凌ぐ輝きに。
ここに掲載したような美しい海岸、澄んだ海などは、潮回りの鈍い湾内に養殖場ができればたちどころに姿を消すでしょう。マグロのエサがヘドロのような残骸となって湾のいたるところに流れ着くのです。そして異常に増えるプランクトンによって金魚の池のように濁り、動物園の香のような生臭い風が吹きます。現に瀬戸内町の篠川ではそうなっています。マグロのエサを狙ってサメも集まります。素潜り漁、レジャー客にも危険がおよぶかもしれません。そこかしこの養殖場近辺でそうした問題が語られています。そして泳ぐことも出来ず、目や鼻をおおいたくなるような光景に変わってしまうのです。しかしいまならまだ間に合います。失う前に大切な物を守っていきましょう!
養殖場反対の署名用紙はこちら
芦徳集落ホームページ
長雲峠からの龍郷湾(奄美大島探検マップより)
そんな龍郷湾が、このままでは取り返しの付かない破壊と汚染にさらされることになります。すでに知っている方もおられると思いますが、トヨタ自動車グループのトヨタ通商(株)という大企業が、大規模にマグロ養殖場を建設しようとしているのです。そこには保証金問題、利権問題もあるかと思います。しかし、いまだに住民に対する明確な説明会さえ開かれていません。詳しく知らされていないためにはっきりと賛否の判断ができない状況で、水面下でどんどん計画が進んでいるような状況です。 地元芦徳集落では圧倒的多数で反対を決議し、署名活動、啓蒙活動も盛んに行なっています。
芦徳集落ホームページより、養殖場問題が詳しく掲載されています。また、ホームページから建設反対の署名用紙をダウンロードできます。ぜひご協力をお願いします。個人でも団体でも、どんどん署名して奄美大島龍郷湾クロマグロ養殖反対の会まで送ってください。「反対があれば建設はしない」と豊田通商(株)は話しているそうです。希望は残されています。なお、このブログにも圧力がかかることが考えられます。でも関係ありません。マスコミも郷土の自然が脅威にさらされているのに立ち上がらなけれれば、一般人が声をあげるしかありません。私が以前いた会社のオーナーはこう言っています。
「死んだ地球からはビジネスは生まれない」と。そう、美しい郷土自然に壊滅的打撃を与えてその先にビジネスなど、まして生活など無いのです。
私は島に来て6年目。毎年何度となくシーカヤックで龍郷湾を漕ぎ、無人の浜に上陸しては泳ぎ、くつろぎ、感動を覚えてきました。そんな場所ではツアーのゲストももちろん最高に感動し、リラックスし、満喫して帰っていく。神秘的な濃紺の青から薄水色に変化する澄んだ海、泳ぎまわるたくさんの魚やカメ、広く美しい海岸、胸いっぱい吸える美味しい空気、原始的な森の気配…。どれも命そのものに力を与えてくれるようで最高に素晴らしいものです。ここに、少しですが龍郷湾をシーカヤックでめぐった写真を紹介します。どうかこんな場所がヘドロと濁り、眼や鼻を覆いたくなる悪臭の汚染にさらされることのないよう、皆様に立ち上がって頂ければ幸いです。

龍郷湾、番屋の対岸にて。静かな、美しい海がのこされています。

静かな湾内はシーカヤックも安心して楽しめます。

自然の海岸は最高のくつろぎを与えてくれます。

龍の住処、龍郷湾。敬いも感謝も持たずに
経済利益至上主義に走って汚染し、
龍神の怒りが爆発…なんてことも無いとはいいきれません。
私たちは東日本大震災で、大自然の凄まじさを見たのですから。


全身で飛び込み、浸かり、最高のリフレッシュ!

胸いっぱいに吸える美味しい空気。
足元の澄んだ海は魂まできれいにしてくれるかのようです。

神秘的な青が広がる海岸にて。
カヤックは飛行船のように浮かんでいます。

水中のサンゴや多様な生態系はそれ自体が尊い命の連鎖。

とろけるような美しい世界。

夏休みの原風景、龍郷湾。

どうか生き続けて欲しい、この宝石を凌ぐ輝きに。
ここに掲載したような美しい海岸、澄んだ海などは、潮回りの鈍い湾内に養殖場ができればたちどころに姿を消すでしょう。マグロのエサがヘドロのような残骸となって湾のいたるところに流れ着くのです。そして異常に増えるプランクトンによって金魚の池のように濁り、動物園の香のような生臭い風が吹きます。現に瀬戸内町の篠川ではそうなっています。マグロのエサを狙ってサメも集まります。素潜り漁、レジャー客にも危険がおよぶかもしれません。そこかしこの養殖場近辺でそうした問題が語られています。そして泳ぐことも出来ず、目や鼻をおおいたくなるような光景に変わってしまうのです。しかしいまならまだ間に合います。失う前に大切な物を守っていきましょう!
養殖場反対の署名用紙はこちら
芦徳集落ホームページ
長雲峠からの龍郷湾(奄美大島探検マップより)