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2019年04月10日

31年の平成 最後のキビ刈りが無事終わる

毎日毎日、エンジンに揺られて、時にはハブと遭遇し、サトウキビを数千トン収穫する怒涛の製糖期。4月1日をもって無事に終わりを迎えました。

1月〜4月まで、実にいろいろとニュースや行事が駆け巡っていきました。しかしタッチする余裕なんてまるでなく、目前の仕事に全力投球。生きてる燃焼感がものすごく、明日から運転もしなくなるとなったその時の心境。まるでボクシング漫画『あしたのジョー』の最終回。世界チャンプのホセ・メンドーサと戦ったあとの矢吹ジョーを思い出すほどでした。

あの名台詞、「燃えたぜ。燃え尽きた。真っ白によ...。」 こんなセルフを言ってみたくなります。

31年の平成 最後のキビ刈りが無事終わる
世界チャンピオンとの試合にすべてを出し尽くし、真っ白に燃え尽きた主人公の矢吹ジョー。


そんなわけで(簡単にまとめすぎ?)、ようやく今になって、燃え尽きた灰から復活するフェニックスのように新たな気持に切り替わってきました。少しこのサトウキビシーズンを振り返りつつ、怒涛の時代変化の流れに思いを巡らせてみたいと思います。

31年の平成 最後のキビ刈りが無事終わる
風の日も、雨の日も、晴れの日も畑で疾走。

31年の平成 最後のキビ刈りが無事終わる
用集落の山にて。休憩に、山道散歩。小さく見えるハーベスター。


31年の平成 最後のキビ刈りが無事終わる
木陰で休憩。山の木々にすごい生命力を感じる。

31年の平成 最後のキビ刈りが無事終わる

下から上がってくるキビをここで切って、編みの中へおとします。しかし時々硬い石や鉄パイプのかけらなどあったりしますので、歯も割れてまいます。

31年の平成 最後のキビ刈りが無事終わる
割れたら切れずに仕事になりませんので歯を代えます。おーーこわ!

31年の平成 最後のキビ刈りが無事終わる
朝5時には起き、犬の世話、朝食、弁当まで自分で作り、戦地へ。ときに慌てておはしを忘れ、その辺の枝でサバイババル。

31年の平成 最後のキビ刈りが無事終わる
長かった3ヶ月も終わり、頑張ったハーベスターをピカピカにします。

31年の平成 最後のキビ刈りが無事終わる
そして格納庫へ。今年もお疲れ様でした。次に会うのは令和2年の年明けとなります。



ハーベスターを洗っていたら、ちょうど奥の空港からブルーインパルスが離陸!空を裂くものすごい音でした。奇しくもこの日、新しい元号『令和』が発表され、同時に青い衝撃、ブルーインパルスが空を舞う。何か新しい時代が開いていく気配の爽やかな空を眺め、終わりゆく平成をしみじみ思い返していました。

平成元年。それは31年前。自分は16歳の高校一年。青春の酸いも甘いも真っ只中。コンプレックスがBE MY BABYを歌いだし、XJAPANがエンドレスレインを熱唱していた時代。31年の時間で、私は何を失い、何を得たのだろう。受験の失敗と浪人生活、大学生活、シーカヤックとの出会い、初めてシーカヤックマラソンで奄美を訪れる、就職や退職、結婚、都会を捨てて田舎暮らし、こどもの誕生と怒涛の子育ての日々、奄美への移住、そして離婚...シングル・アゲイン。波乱万丈でしたが、それゆえに学びや成長を多く得た31年だったのではないかと自分では思います。 

しかし人生はまだ続きます。令和が、ブルーインパルスのごとく、この社会で行き詰まる空気に風穴を開ける時代になることを願いつつ、海の季節を出迎ることにいたしましょう。

31年の平成 最後のキビ刈りが無事終わる
平成最後の4月に浮かぶ海。気がつけばすっかり春も進み、初夏の感じさえしました。








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Posted by gon at 09:23│Comments(0)農業
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