2016年03月30日
サトウキビの春植えと、学校にいくようになった息子に思う
さて、さとうきび受託組合の仕事が終わったかと思ったら、すぐさま近所のお年寄りのお手伝い。「春植え」といってまさに春に植え、また来年の春に刈り取るためのサトウキビを受ける作業が始まりました。島でサトウキビを作っている方々はもう高齢化で、なかなか一人では応じきれません。そこで、数人でお手伝いをするのです。しかしまあ、こうして島の生活に深く関わっていると、都会がせわしなく、田舎はのんびりというのが本当に幻想であることがわかります。田舎の人々も日々汗を流し、必死で働いているのです。むしろ都会のほうが休日がちゃんとあったり有給があったりで、ゆっくりできるのではないかとさえ思うこともあります。それに都会のほうが孤独になれますよ、きっと。
さて、何の話かといえば、奄美の笠利町はこんな時期ですよという時事ニュースと、不登校だった息子の現在のご報告です。6年生の卒業目前に「お別れ遠足」なるものがあるのですが、2月のある日、それに行ったのをきっかけに、初めはかなり渋りましたが学校へ復帰いたしました。そしていまは腑に落ちないこともあるようですが、毎日行くようになりました。ご心配をお掛けしましたみなさま、お心遣いありがとうございました。今後はまた見守りたいと思います。

溝に並べられるサトウキビの種。
それはサトウキビそのものです。

畑が広いのでなかなか終わらん!
でも土に触れる貴重な時間です。

並べた種をトラクターで埋めていきます。この景色、「のどかさ」が絵になったようです。確かに都会も田舎も忙しい。しかしここには見上げる青空があり、それを遮るビルがない。人間、時には大空を仰ぎ見ると、なんだがそれだけで気持ちが楽になったりしませんか? それを遮るものだらけって、もうそれだけで人間の幸せという視点がすっかり忘れられた世界観で進められてきた「発展」が都会なんでしょうかね。再び東京に土が見え、高い建物がない世界が戻る時があるでしょうか。のどかな昔の多摩のような世界が。多摩川の水が飲めるように澄み、東京湾の魚や海産物が安心して食べられたり、そんな時代をつい連想してしてしまう、のどかな1日でした。
Posted by gon at 21:01│Comments(2)
この記事へのコメント
ホントに良かったね。
Posted by marutaka at 2016年03月31日 23:16
ありがとうございます!
Posted by gon
at 2016年04月01日 20:21
