碧い蒼い島暮らし

とある秋の1日、目の前に広がるささやかな光景に平和や悦び、安らぎを見出すことが出来ます。11月の暑い日差しのなか、地元の堤防から海に飛び込み、釣りに興じる中学生たち。こんな時間が学校の授業だったら、息子も活き活きと行くのかな…なんて思ってしまいます。学習塾に中学生が一番通うのは和歌山県。そして全国学力テストで同県は平均成績が最下位だそうです。反対に中学生の通塾率最低の秋田県。全国学力テストで平均成績最上位だそうです。やはり教育って何か考えなければいけませんね。


基本的に子供って、ものすごい学習力をもっていて、大人でも言えないような恐竜の名前とか平気で暗記してますよね。カブトムシの種類とか、バッタだとか…。いま空き地で網持ってバッタを取りに行く小学生を見るでしょうか。空き地そのものがないですね。私も塾なんて行ってなかった小学校1.2年くらいの時、毎日が輝いていました。それが進学、成績、と大人の世界からやかましくまくしたてられ始めてから、苦悩の始まりでした。


秋の美しい龍郷湾にて。私がいまこんな時間を人に体験させる仕事をしているのも、教育に奪われた輝いていた子供時代を懐かしんでいる故かもしれません。

そして世の中はすっかり学歴や知識に重きをおくようになり、立派な方々による政治の汚職問題、教員や警察官による児童わいせつ問題、過激な宗教による大量殺人問題、大手企業による建物のデータ改ざん問題、科学論文ねつ造問題、医療ワクチンによる重篤な副作用問題などを起こしてくれています。毎日が嘘と不正と苦しみのお祭のようで新聞もネタに困ることがありません。

老人介護の現状をみて、長生きを敬遠する若者が増えていると、今朝のラジオで話していました。私も介護職についていたことがありますが、それぞれのご家庭の事情はまさに悲惨なものが多いですのでわかります。現在の教育をそのまま受け、苦学して立派（何が立派かは不明）になったとて、大人たちによる戦争や殺し合い、犯罪や事故、重病の苦しみが蔓延している世界をみる子どもたちにとっては、「勉強しなさい」という言葉も虚しい響きでしかありません。「それでどうなんの？」と聞かれた時、なんと答えられるでしょう。









と受け止めるのは私だけでしょうか。もしかするとそれは健康にも、人生全体の幸せにも、同じことが言えないでしょうか。青白い顔で能面のように感情を失ったエリートになるより、バカと言われてもいいから活き活きと目の輝いた人間でありたいし、そういう子どもに育ってほしいものです。