2014年08月06日
間に合った夕焼け
8月5日夕方。台風12号と11号の合間、つかのまの静寂。風も波もぎりぎりセーフと判断し、夕方のカヤックツアーを実施。思いのほか静かになった夕凪の中、3名の女性ゲストに心地よい光の饗宴を楽しんで頂きました。対する太平洋側は大波が大爆発。遭難者の捜索もまだ続けられていました。天国と地獄ほどの違いに人の運命の枝分かれに、つい思いを馳せてしまいます。
ここは静かな笠利湾。日も傾き、穏やかな海と相まって
昼間とは違うノスタルジックな世界でした。
上陸と同時に「バー波打ち際」が開店。
ノンアルコールビールでも酔いそうです。
ライフジャケットで浮かびながら「浮かびのみ」
にて歓喜するみなさん。水温も心地いい感じ。
他に何をするでもなく、ただ浮かぶことが楽しい。
柔らかい太陽の光もただただ美しい。
ダブルライフジャケットで浮かぶと、
もう心は宇宙へ漂うようなリラックス。
そして風も吹き出したので帰ることに。
太陽が山にかかり、いよいよサンセットの醍醐味が。
とろけるような美しさにうっとり。
もう1艇のお2人もうっとりの模様。
反対にはなんと雲の中に虹が。
どこまでも幻想的な自然の演出。
太陽もすっかり山の向こう隠れ、空を美しくそめていました。
夏の夕暮れはどこまでもやさしく、おだやかでした。
翌日6日のツアーの判断は難しいものでした。天気予報ではどうにか出来そうでありながら、それでも厳しそうな、大変読みにくいものでした。ある予報では軽く見積もっていたり、別の予報では厳しかったり…。しかし台風が北上しているのは確実。事実、太平洋側は大時化となっていました。しかし内海は静かそのものの夕方。どうするか…。その時頭をよぎったことは、ここ数日中に立て続けに起きた水難事故です。風が強く吹くか否か「微妙」なとき、決して軽く見積もってはいけない。そう、事故はまさに「軽く見積もって」判断した結果、それ以上の現実に飲まれてしまったからこそ起きたのだと思います。6日のお客さまは新婚旅行でこられている男女の方でした。流されて見つかっていなかったのも若い男女の方でした。決して同じ目に遭わせてはいけない。もしかしたら風も大したことはないかもしれません。やはりツアーは出来たじゃないかと、後から言われるかもしれません。しかしいつになく何か気をつけなければならない、そんな気配も感じました。がっかりするお客様の声に胸を痛めつつ、丁重にお断りいたしました。期待されていたお客様には申しわけありませんが、どうかご理解くださいますよう、お願いいたします。