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2012年06月10日

龍の魔法 霧につつまれた龍郷湾

 大雨小雨、晴れ大雨をくりかえした9日、土曜日のこと。そんな日もよい経験と思いシーカヤックツアーを決行。2名のゲストと静かな龍郷湾へ浮かぶ。波はなく、静かな水面をスケートのように滑っていく。目指すはクジラ浜。水深10mはあろうかという海底はほぼ丸見え。大小のサンゴやそのまわりの魚がよくみえ、空中を飛ぶような幻想に包まれる。少し漕ぐと、晴れた日はよく見える倉崎海岸や対岸の蒲生崎が完全にもやに隠れた。まるで対岸がない外洋を漕いでいるようだ。そしてクジラ浜へ上陸。いるのは自分たちだけ。

龍の魔法 霧につつまれた龍郷湾


 到着と同時に雨が激しさをまし、ついさっき過ぎてきた近くの岬さえ もやに包まれる。視界はおよそ100m。呆然と雨にうたれて全員立ち尽くす。水平線には白い煙のようなもやが立ち込め、雨が水面や地面に打ち付ける音がオーケストラのように響き渡る。頭からびしょ濡れ。暑いのでそれも心地よい。
龍の魔法 霧につつまれた龍郷湾

龍の魔法 霧につつまれた龍郷湾


龍の魔法 霧につつまれた龍郷湾


 オーストラリアの先住民族、アボリジニが言ったという言葉を思い出した。「ミュータント(大自然の教えを忘れ、恐怖を持つ現代人の総称)は、もはや人生の真の意味を問うこともなく、裸で雨に打たれることがどんなことかもわからずに死んでいく」。

 太古の祖先の体験に似た時間をすごしていたこの日。雨がどんなものか、その意味とは…。 きっと家のなかでテレビをみて雨が止むのを待っていた人々よりも、体感で思い出していたような気がする。


 霧の摩周湖とでもいいたくなるようなもやの中、ぼんやりと山が姿を現す。異次元へ入り込んだような不思議な世界。水を自在にあやつる龍神が、ほんとうに住んでいるとおもわされる龍郷湾レインマジック。
龍の魔法 霧につつまれた龍郷湾

龍の魔法 霧につつまれた龍郷湾



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