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2013年01月29日

龍の命よ永遠に

 本日1月29日(火)。トヨタ自動車グループの豊田通商(株)は、奄美大島の龍郷湾で計画していたクロマグロ養殖場計画を凍結するとの発表をいたしました。
 
 思えばこの計画を昨年11月に知った地元芦徳集落による、素早い反対決議がありました。そして全国から1月29日時点で7355名の方の反対署名のご協力を頂きました。誠にありがとうございます。凍結ですから、いつまた解凍になるかわかりません。油断はできませんが、確実にひとまずはこの地の海は守られることとなりました。まずは全国のみなさんと、共にこの海を守ったと、天に向かって叫びたいとおもいます!!! 

龍の命よ永遠に

 海を守りたいひとたちは、いったい何を守りたいのでしょう。単に青い水でしょうか。違います。観光業者の既得権益でしょうか。違います。その場で生きる、生けとし生きるものすべての命の営みを守りたいのです。神が創造した豊かな命の営み、生き物たちの静かな暮らしとつながりを、大切にしたいのです。手付かずの風景を尊いと思うのは、同時にそれが生命の営みが豊かな証と、どこかでわかっているからではないでしょうか。少なくとも私はそう思います。

龍の命よ永遠に

 確かに今日の海は、100年前とは比較にならないほど汚れ、壊されているでしょう。しかしだからこそ、これから進むのはさらなる汚染や破壊ではなく、回復と浄化の道であって欲しい。いまの龍郷湾を母親に例えれば、それは自分が小さい時に手を引いてくれた、若くて元気な母親ではないかもしれません。年老いて弱った母親です。しかしまだ生きていて、やさしく微笑んでさえくれる。そんな母親を、どうせもうすぐ死ぬからさっさと殺してしまえ。今回の漁協と龍郷町議会はそう言ってるように思えました。そんなとき、世話になった母を守るため、何も言えなければ、何もできなければ、生まれた価値はありません。生きている価値もありません。私は、自分のシーカヤックショップなど潰されても構わないとおもいました。島にいられなくなってもいいと思いました。それでも、お世話になった母とも呼べる場所を守るために、声をあげずにはいられなかったのです。

龍の命よ永遠に

そして結果、多くの方々の想いに助けられ、大切な場所を開発から守ることが出来ました。胸いっぱいに吸える潮風。青々とたたえる神秘的な水の輝き。鳥達が自由に飛来して羽をやすめる憩いの地。魚を始めとした水中の命の健やかな営み。全国のみなさんと共に守ったのは、こうした素晴らしい大自然の生命の営みそのものなのです。ほうとうにご協力ありがとうございました。これからも、奄美の海を想っていただけたら幸いです。

いつか、みなさんが守ったこの海の魅力を、
どうかその目で見届けに、奄美へいらしてください。
そして島の中から声をあげてくださった方々、
ともに奄美の海のサンシャインドリームを見つづけましょう!

龍の命よ永遠に






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